読書「とろける鉄工所 1」
あけましておめでとうございます、夢月みぞれです。
本年もよろしくお願いします。
新年ということで豊川稲荷に初詣しにいったのですが、その移動中に積んであった本を一冊消化できたので、感想をば。
読んだのは「とろける鉄工所 1」です。
作者は野村宗弘さん。
初めて手にする作家さんです。
タイトルとサンプル、表紙に惹かれて購入。
特に表紙は破壊力ありましたね。鉄板にトーチから炎を出して目玉焼き焼いてるとかw
何を隠そう、実は私も溶接の免許を持っていたりします。
専任の溶接工ではないので、頻度は極めて低い(年に数回)のですが、ガス溶接とアーク溶接は使えます。簡単なものなら、という感じですね。
頻度が低い上に不器用なのでむちゃくちゃ下手ですが……(´・ω・`)
この本には、ある鉄工所で働く人たちの仕事ぶり、それにまつらう喜怒哀楽がおさめられています。
私も経験者なのでわかるのですが、溶接って本当に大変。
光で目を焼かれたり(とても目が痛くなり、涙が止まらなくなったりします)、スパッタと呼ばれる鉄の火花が飛んできて叫ぶくらい熱い思いをしたり、作業服がすぐに蜂の巣の如くボロボロになったりと。
この辺りの苦労話なんかも面白おかしく書いてあって、とても楽しめます。経験者なら「わかる~」って感じで、面白さ倍増間違いなしです。
また人間模様もしっかりと描かれていて、現実の製造業現場にちゃんといそうな雰囲気が出ています。
絵は好みがはっきりとわかれそうですが、個人的には抵抗なく楽しめました。特に表情の描き方が素晴らしいなと思います。会話もちゃんと方言(広島弁?)が使われており、そちらにお住まいの方々なら親近感が湧くのではないでしょうか。
以上、新年一冊目の感想でした。
続刊もあるそうなので、こつこつ集めて読んでいこうと思います。
では~