みぞれ小屋@よろづ

徒然に綴ります。主に本と自作品と株について。

「キミのお金はどこに消えるのか」読了

 

 「キミのお金はどこに消えるのか」読了。

著者は「中国嫁日記」で有名な井上純一さん。

中国嫁日記と同じで、本作も日本男性の井上さんと、中国女性の月さんのやりとりが面白いです。

 

さて、本作はタイトルにあるように「お金」についてです。

まず巻頭の月さんの疑問。

「円安になるとワタシたちのお金減りますよね」

「減った分のワタシたちお金、誰が取りマシタか?」

たぶん、この問いに答えられる人は少ないんじゃないでしょうか。

(かくいう私もうまく説明できる自信がありません)

希少性という言葉で説明が続いていくのですが、この辺りの「概念」というのを説明するのって、本当に難しい。

しかしこの漫画ではとてもわかりやすく解説されております。

お金について学びたい人がいれば、入門としておすすめしたくなるくらいに。

学生の頃、これがあったなら……!

そう思える一冊です。

 

特にお金の本質たる「お金=信用の媒介」という下りのところは、是非教科書に載せて欲しいですね。

通貨、紙幣、銀行の役割も詳しく書かれていますし、「貴方の持っているお金は必ず誰かの借金です」の一文なんかは衝撃を受ける人も多いでしょう。

金は天下の回りもの、よりもイメージもしやすいかと。

 

何より本書が素晴らしいと思ったのは、緊縮がどれだけ国民にダメージを与えているのかという点をわかりやすく、ページを割いて説明してくれているところ。

その名も「緊縮財政病」!w

私個人としても緊縮財政反対派なので、この本が売れて売れて売れまくることを期待しております(`・ω・´)

 

以上、感想でした。

続編とか出ないかなー。